リビングに大画面テレビを置いている人も少なくないでしょう。この大画面テレビをテレビだけに使うのはもったいない、パソコンとしても使ってみてはいかがでしょうか。ここではそんなリビングのテレビにピッタリのスティック型パソコンを紹介したいと思います。
スティック型パソコンとは
スティック型パソコンとは、その名の通りUSBメモリを二回りほど大きくしたものにWindowsがインストールされた、れっきとしたパソコンです。テレビのHDMI端子に接続するだけで、テレビをパソコン化することができるのです。キーボードやマウスはBluetoothで接続するため、ケーブルがごちゃごちゃすることもありません。
最近ではHuluやNetflixなどの動画ストリーミングサービスをリビングの大画面テレビで見ることも増えてきているようです。こういったサービスを視聴するには、「プレイステーション4」や「Chromecast」、「Fire TV」といったテレビ用のデバイスを接続しますが、パソコンとは操作もできることも限られています。
そこでどうせならWindowsパソコンであれば、普段のパソコン操作と同じように操作もできますし、ソフトウェアのインストールも可能です。ブラウザゲーム程度であればプレイできますし、何より大画面でブラウザゲームをプレイするのもひとつの楽しみ方でしょう。
スティック型パソコンのメリットとデメリット
スティック型パソコンのメリットとデメリットをまとめたいと思います。
スティック型パソコンのメリット
スティック型パソコンのメリットは大きく分けると下記のとおりです。
- 操作が慣れ親しんだWindows
- テレビに刺すだけでカンタン
- メーカーの枠にとらわれずにサービスを利用できる
- NASとの組み合わせでさらに便利に
まず大きなメリットとして慣れ親しんだWindowsの操作がそのまま利用できる点です。専用のリモコンやスマートフォン操作をする必要もなく、マウスでやりたいことを思うように実現できます。
接続もテレビのHDMI端子に差し込むだけでとても簡単です。特にテレビ側の設定も必要ありませんので、すぐに使い始めることが可能です。
「Chromecast」や「Fire TV」、「Apple TV」など各メーカーからテレビ接続用のデバイスは発売されていますが、利用できるサービスに制限がかけられているものが多いのが現状です。サービスを利用するユーザーからすれば、どこのメーカーでも自由に使いたいというのが本音でしょう。メーカーの思惑にとらわれず、自由にサービスを利用できるというのも、Windowsが搭載されたスティック型パソコンを利用する大きなメリットでもあります。
NASと組み合わせることで、NASに写真や音楽、動画などを保存しておけば、もちろん観ることができます。Windowsですのでフォーマットやコーデックの制限を受けることがありません。コーデックが足りなければ新たにインストールすればいいのですから。
代表的なスティック型パソコン
現在の売れ筋のスティック型パソコンを紹介します。
mouse MS-CH01FV2
- CPU : Atom x5-Z8350
- CPUクロック : 1.44GHz
- CPUコア数 : 4コア
- 二次キャッシュ : 2MB
- メモリ容量 : LPDDR3-12800 2GB
- グラフィックス : Intel HD Graphics 400
- ストレージ : eMMC 64GB
- OS : Windows 10 Home 64bit
- インターフェース : HDMI端子、USB3.0端子
mouseのm-stickです。発売直後は人気のあまりしばらく売り切れの状態が続いたスティックPCです。4コア1.44GHzのAtomプロセッサー搭載で、メモリは2GBです。ちょっとした作業しかしないのであればメインパソコンとしても十分使えるほどのスペックではないでしょうか。
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK4
- CPU : Atom x5-Z8350
- CPUクロック : 1.44GHz
- CPUコア数 : 4コア
- 二次キャッシュ : 2MB
- メモリ容量 : LPDDR3 2GB
- グラフィックス : Intel HD Graphics 400
- ストレージ : eMMC 32GB
- OS : Windows 10 Home 64bit
- インターフェース : HDMI端子、USB3.0端子
ドスパラのDiginnos Stickです。こちらも4コア1.44GHzのAtomプロセッサー搭載で、メモリは2GBです。ストレージが32GBですので、動画を本体に保存したりする余裕はあまりありませんが、その分価格が少し安くなっています。お試しで使ってみたいという方には良いのではないでしょうか。
インテル Compute Stick
- CPU : Core m3 6Y30
- CPUクロック : 900MHz
- CPUコア数 : 2コア
- 二次キャッシュ : 4MB
- メモリ容量 : LPDDR3-14900 4GB
- グラフィックス : Intel HD Graphics 515
- ストレージ : eMMC 64GB
- OS : Windows 10 Home 64bit
- インターフェース : HDMI端子、USB3.0端子
インテルのCompute Stickです。こちらはCoreプロセッサーを搭載しており、グラフィックスもIntel HD Graphics 515と他のスティック型パソコンよりも高いグラフィックス性能を持っています。そして他とは違う機能として4K出力に対応している点です。4Kテレビに接続することで4K解像度での出力ができます。その分価格は高くなっていますが、本格的なスティック型パソコンが欲しいという方には良いでしょう。