DTPデザイナーやDTPオペレーターにとって最終的な成果物が思い通りに表現できるかどうかがとても大切です。DTPではないのですが、私は某有名スタジオの仕事に関わることがあり、そこでは使う道具に徹底的にこだわっていました。
液晶モニターは高品質のEIZO製で当然キャリブレーションもしていました。使うソフトはPhotoshop。DTPならQuarkXPressやIndesign等も使うでしょうね。
DTPにはパソコンが大切
そして何よりも大切なのがパソコンです。サクサクと作業が進められることも重要ですが、それ以上にデータ上の色合いが印刷物にきちんと反映されることが何よりも重視されていました。
意外と知られていないようですが、パソコンによっては綺麗な色で印刷できないことがあります。プロのDTPデザイナー、DTPオペレーターならパソコンの選び方を知っておくべきです。
DTP用パソコンの選び方
パソコンのスペックといえばCPUやメモリを思い浮かべます。確かにそれらも大切です。しかし本当に重視すべきなのはグラフィックボードです。
現在グラフィックボードで主流なのがNVIDIAという会社の製品です。NVIDIAのグラフィックボードにはGeForceとQuadroがあります。一般的にはGeForceがゲーム用、QuadroがCAD用みたいなイメージです。
ただもっと具体的に説明するなら、GeForceは8ビットカラー(約1677万色)、Quadroは10ビットカラー(約10億6433万色)を表現できます。
Quadroのほうが正確な色を出力できるため、印刷物にした時に自然なグラデーションになるのです。GeForceで作った成果物を印刷すると「あれ?なんか違うぞ」となってしまう可能性があります。
だからDTPに関わるなら必ずQuadroを登載したBTOパソコンを選んでください。実際、BTOメーカーでDTO用におすすめしているBTOパソコンはQuadroが搭載されています。
DTPにおすすめのBTOパソコン
やはりBTOメーカーがおすすめしているDTP用パソコンを選ぶのが手っ取り早いです。予算や目的別におすすめのモデルをご紹介します。
ドスパラ「raytrek-V Adobe CC推奨モデル LT P2」
もうとりあえずこれ買っとけば大丈夫です。DTPにぴったりなスペックです。Core i7、メモリ16GB、Quadro P2000を搭載していてスペック不足に感じることはまったくありません。
ドスパラがPhotoshop CC、Illustrator CC、InDesign CCの推奨モデルとしてパーツを選んでいるので当然といえば当然です。実際、DTP用BTOパソコンとして人気のモデルです。解像度の高いファイルもサクサク開けます。アマチュアからプロまで大満足のおすすめパソコンです。
ドスパラ「raytrek-V Adobe CC推奨モデル LC-M」
もっと安いDTP用パソコンが欲しいならこちらがおすすめです。上のデスクトップよりもかなり安いですね。でもその分CPUとグラフィックボードの性能がダウンしています。
CPUはCore i5、グラフィックボードはQuadro P600です。あくまでも初心者用という位置付けです。簡単なチラシくらいならまったくもって問題ありませんが、高品質・高解像度のファイルを扱う予定があるなら上のモデルを選んだほうがいいです。