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Blu-rayの規格と耐久性に関する誤解

2000年代の次世代DVD戦争を経て、今ではすっかり普及したBlu-rayディスクですが、そんなBDにもDVDやCDのように用途によっていくつかの規格に分かれていることをご存知ですか?

レンタルしているだけではなかなか気づかないBDの規格と、耐久性に対する誤解についてまとめました。

BD-ROMとBD-R

Blu-rayディスクのうち、一番良く目にするのがBD-ROMではないでしょうか。というのも、レンタルや販売で手に入れることができるBDは通常、BD-ROMだからです。

BD-ROMは工業用の規格で、プレス加工で作成されるため書き込みはできません。その分耐久性は他のBD規格よりよいとされています。

一方、BD-Rという規格もあります。こちらは一度だけ書き込みができ、その後は書き込み不可の読み込み専用となるものです。私たち一般ユーザが映像やデータを記録する用途を意識して開発されました。

BD-RE

Blu-rayにももちろん読み書きが何度もできる規格があります。というか、BDの場合は読み書きできる規格を作ってからそれを基に読み込み専用規格を作ったという経緯があります。

これはDVDやCDが読み込み規格を作ってから読み書きに対応しようとして状況が少し混乱したことを踏まえてのようです。

そんなBD-REは1万回程度の書き換えが可能なディスクで、初期のバージョン1.0とそれ以降では仕様が異なります。古いBD-REを使うことは稀でしょうが、一応覚えておいて損はないでしょう。

BDの耐久性

大容量で著作権保護機能もあり、大変便利なBDですが、初期のBDには耐久性の問題がありました。

BDは当初、保護層がDVDやCDよりも薄かったため、メディアの表面に些細な傷や汚れが付くと使えなくなってしまうという、取り扱いに注意が必要なメディアでした。

DVDのように傷が付いても表面を研磨して均一にすれば再生できるなどということはなく、不織布ケースにも入れられないというほどでした。

そのため専用の保護カートリッジをつけてみたりしましたが取り扱い上邪魔になるということで、表面のコート技術を進歩させることで対応したのでした。

今でも一部において「BDは脆い」と言う人がいますが、現在はスチールウールで擦っても大丈夫という触れ込みのハードコートがなされていたりといった対応がされているため、問題ありません。

まとめ

レコードやテープ、CDやDVDといった様々なメディアの反省を活かしつつ開発されたBlu-ray規格。対応ドライブも廉価になってきていますし、大容量で扱いやすいメディアとして便利に使っていきましょう。

ブルーレイではなくDVDの規格については「意外と複雑なDVDの規格の違い」の記事を参考にしてください。