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おすすめのDTM用BTOパソコンとパーツの選び方

DTMをパソコンでしようにも、今使っているパソコンではスペックが足りない…そんな事情から快適なDTM環境を目的としてデスクトップ型・ノート型問わず新しくパソコンを購入する方が増えています。

この記事ではデスクトップ型・ノート型を問わず10製品以上のパソコンをプライベート利用からビジネス用途まで使用してきた私の経験則から、いくつかDTMのためのパソコン選びの参考になるお話ができればと考えます。

値段ではなくパーツで判断できるようになろう

DTMなどでDAWやプラグインを使用していく時に、ストレス無く軽快に動作させるために必要なパソコンのスペックというのは、実はある程度の基準を満たしていればそこまで「超ハイスペック」「超ハイエンド」なモデルでなくても全然大丈夫です。

「ハイスペであるにこしたことはないんじゃないの?」「とりあえず一番高いモデルを買っておけばいいんじゃない?」「全てのパーツを最高性能のものを取り寄せて格安で組めばいいんじゃないの?」

DTMパソコンを組む、ないしは購入するにあたって様々な疑問があるかと思います。この記事では、DTMに最適化されたノート・デスクトップパソコンを購入したり自作していく上で一番重視すべきパーツについて考察していきます。

DTMパソコンのパーツの選び方

ここからはそれぞれのパーツごとに、DTMやミックス・マスタリングの際に担うことになる役割と、その投資への優先順位や重要性を語っていきます。

グラフィックボードはほぼこだわる必要なし

DTMやミックス・マスタリングをパソコン上で行っていく上で、グラボやGPUとも呼ばれるグラフィックボードに負荷がかかる場面は、まずほとんどありません。GEForceであろうがRadeonであろうが、DTMのパフォーマンスにはほとんど影響しません。他のパーツに予算を回しましょう。

ただし、複数のモニターを使用する場合にはグラフィックボードにも多少なりとも予算の軍配は上がります。複数のモニター情報を処理する部分がCPU以外にもあれば、CPUがDTMの作業情報の処理に専念することができます。

CPUはDTMパソコンの心臓部

DTMパソコンにおいて最高のパフォーマンスを実現するための方程式は「CPUの性能 × メモリの容量 + ストレージ(HDDやSSD)」といったそんなイメージです。CPUがあまりにも低性能過ぎると、まずDAWソフト自体が立ち上がりません。

今すぐできるCPUの性能チェック

実用性が高く、かつ人気の有料DAWソフト「Studio One」シリーズの無料版をダウンロードし、実際にインストールしてご自身のパソコンで動かしてみましょう。Studio Oneの無料版が全くカクつかずに動作すれば、少なくともDAWソフトをきちんと動かすことのできるCPUは持ち合わせていることになります。ただ、CUBASEなどの他社のDAWソフトはもっともっと重いです。あくまで「Studio Oneの無料版すら満足に動かないCPUはやめておこう」という尺度でのお話です。

メモリは趣味程度のDTMなら8GB、本気でやるなら16GB

メモリは前述の通り、DTMにおいて非常に大切な部分です。CPUとメモリを人間の生命維持に不可欠な臓器で例えるなら「CPUは心臓」「メモリは肺」であると例えることができるでしょう。いくらCPUが高性能でも、メモリが適切にCPUでなされた処理をパソコン内で整理できなければ、全く快活にDTMやミックスはできません。

ストレージはできれば240GB以上のSSD、1TB以上のHDDでも良い

HDDにはRPMといって、内部でのディスクの回転速度として「速いほうがいい」と言われることがあり、しばしば話題に上がる選択肢としては7200rpmの高速なものから、それに次ぐ速度である5200rpmが存在し、速度についての議論が様々な掲示板で飛び交っています。

しかし、私の経験上、5200rpmのHDDも7200rpmのHDDも体感上でその違いが分かるほど違いません。確かに数値として計測するといくらか違いますが。

それよりも重要かつ絶大にDTMも作業環境を改善してくれるのがSSDです。SSDをCドライブとした上でDTMを行うと、数秒単位で一度一度の入力作業に速度の違いが出るほどです。

ここでこのお話をするとキリが付かないため、詳しいことは割愛しますが、多くのDTMをする人たちはHDDの速度に見切りをつけてCドライブをSSDに換装していきます。あまりに快適性が違うため当然の流れでしょう。おすすめは240G SSD + 1TB HDDか500GB SSD + 2TB HDDです。

おすすめのDTM用BTOパソコン

パーツの選び方がわかったところで、いよいよDTMにおすすめのBTOパソコンをご紹介します。

ドスパラ「Magnate GE」

ドスパラにはDTM推奨PCみたいなものがあるのですがスペックが微妙なのでやめておいたほうがいいです。むしろ普通のBTOデスクトップパソコンとして販売されているこちらのほうがずっとおすすめです。

Core i7-8700、メモリ8GB、240GB SSD + 1TB HDDとなかなか理想的なパーツ構成です。DTMの入門用パソコンとして最適ですね。しかも10万円で購入できるのですからとんでもなく安いですよね。

もしもあなたが本格的なDTMやDTWをやるなら、カスタマイズでメモリは16GBに、ストレージは500GB SSD + 2TB HDDに変更しましょう。いずれにしてもこのBTOパソコンをベースにするのがおすすめです。