BTOパソコンメーカーは価格競争をしているので、同じパーツを登載していたとしてもその価格に違いがあります。だから多くの人が最安値のBTOパソコンを求めて価格比較をします。
しかしBTOパソコンメーカーのサイト上に表記されている値段だけを参考にするのは間違っています。その値段の意味がそれぞれ異なるからです。
実はスペックがそもそも違う
あなたが以下のようなスペックのBTOパソコンを探しているとしましょう。
- Windows 10 Home 64bit
- INTEL Core i7-7700
- メモリ8GB
- GeForce GTX1060
例えばドスパラで11万円、mouseで10万円で販売されているように見えても、mouseのほうが安いとは限りません。「はっ?どういう意味?」と思うことでしょう。
まずはグラフィックボードに注目してみます。GTX1060には3GB版と6GB版があり、6GB版のほうが高性能です。mouseだと3GBを登載したデスクトップしか販売していません。でもドスパラには3GBと6GBのどちらも選べます。
だから同じように価格比較をしているつもりでも実はグラフィックボードが違って、性能すら違うBTOパソコンだったりします。
また他のパーツに違いがあることもあります。ドスパラはこれくらいのスペックのデスクトップなら必ずDVDドライブが搭載されています。一方でmouseはDVDドライブを登載していないことが多いです。
そしてストレージ容量にも違いがあります。ドスパラのゲーミングPCはどれもSSD + HDDと使いやすいストレージ構成になっています。でもmouseの安いBTOパソコンは240GB SSDだけだったり500GB HDDだけだったりと、結局自分でカスタマイズする必要があります。
カスタマイズして完全に同じパーツにしてみたら、実はドスパラのほうが安くなったなんてことは決して珍しくありません。だからパッと見の値段だけを参考に比較するのは間違っています。
税込みか税抜きか
サイト上に表記されている値段はほぼ確実に税抜きです。10万円と書いてあっても最終的には消費税が加算されて10万8千円になります。ドスパラ、mouse、パソコン工房辺りは税抜き価格を表記しています。
でもサイコムは例外で、最初から税込み価格になっています。カスタマイズの段階で税込みになるのは一緒なのですが、「あ、消費税が加算されるのを忘れてた」とならないので、価格のギャップに「あれ?」となることがありません。
配送料が違う
もう1つ忘れてはいけないのが配送料です。BTOパソコンメーカーによって配送料が異なります。BTOパソコンの価格に比べたら微々たる違いかもしれませんが、液晶モニターとセットで購入する場合は注意が必要です。
というのもドスパラだとBTOパソコンと液晶モニターをセットで購入しても配送料がそのままです。でもmouseは1つずつに配送料が加算されます。BTOパソコンと2つの液晶モニターを購入した場合、3倍の配送料になるので無視できない価格になってきます。
結局のところカスタマイズを含めた最終的な価格を比較するのが正しいです。サイト上にずらっと並んでいる価格だけを見て、「mouseほうが安い!」とか「パソコン工房が最安値だ!」みたいに判断するのは間違っています。最終的な価格はドスパラが最安値になることが実際には多いですよ。