動画は年々高画質化しています。YoutubeではフルHDの1920×1080が当たり前、さらに高画質な4Kまで用意されています。アップロードしなくても大容量ストレージのおかげで巨大な動画ファイルを保存しやすくなったことも大きな要因でしょう。
しかしそうなってくるとエンコードにかかる時間はどんどん膨れ上がってきます。高画質なエンコードを目指しつつも、同時に高速化することが大切です。完了まで丸一日かかるようなスペックだと、エンコードミスで泣きます。
高速なエンコードに必要なスペック
ではどのようなPCスペックならエンコードを高画質・高速にできるでしょうか。まずどのようにエンコードをするのかによって変わってきます。
H.264、H.265をCPUでソフトウェアエンコードするか、CUDAのようなGPGPUを活用してグラフィックボードでエンコードするか、このどちらも人気です。
最近だとハードウェアエンコードよりもソフトウェアエンコードのほうが高速で高画質になる傾向があります。PCゲーマーだとCPUエンコードのほうがやや人気だと思います。ゲーミングPCでゲームをしつつ、裏でエンコードをする用途だと、どうしてもCPUパワーが欠かせません。
だからまずはCPUを最優先にして、次にゲームが余裕で動くくらいハイスペックなグラフィックボードを選ぶのがおすすめです。ゲームをしないのであれば、CPUに予算をつぎ込むのがおすすめです。
CPUに関してはできるだけコア数の多いものを選びましょう。実際にエンコードしてみるとわかるのですが、コア数・スレッド数が多ければ多いほど高速になります。ちょっとの差ではありません。数倍も変わってきます。同時の作業に強いメリットもあります。
そして新しいCPUを選ぶことも重要です。古いCPUを選んでしまうとH.264までしか対応していません。H.265/HEVCの肝であるAVX2はCore i7-6700K以降なら対応しているので、今だとCore i7-8700KやCore i9シリーズがおすすめです。
元ファイルの動画が重い場合はメモリ容量も重要です。今だと16GBが常識になっていますが、エンコードや動画編集のためなら32GBをおすすめします。
エンコードにおすすめのBTOパソコン
結論としてCPUが最優先、メモリ容量も大切、ゲームをするならグラフィックボードも高性能なものを、となります。そんな条件にぴったりでコスパの良いエンコード用BTOパソコンを選んでみます。
ドスパラ「raytrek-V ZT」
万能感溢れるBTOデスクトップパソコンです。エンコード、ゲーム、配信とあらゆる用途にぴったりなモデルです。そこそこの重さのゲームをプレイする人や、フルHDの動画を編集したい人におすすめです。
ドスパラ「ガレリア VZ-X」
ゲームをしながらエンコードをすると6コアでも足りません。カクカクするのですぐにわかります。だからエンコードマニアみたいな人はもっともっと高性能なCPUを使っています。
もういっそのこと最上位のCPUはどうでしょうか。Core i9-7980XEは18コア・36スレッドです。高速化・高画質化・同時作業サクサクとエンコード好きにはたまらない性能です。メモリ容量がたっぷりなのもいいですね。
DAIV「DAIV-DGZ520M1-SH5-CS」
できるだけ予算を抑えたいならmouseのクリエイター向けPCブランド「DAIV」がおすすめです。Core i7-8700Kを搭載しているのに激安です。
映像出力のためにエントリークラスのグラフィックボードはあったほうがいいですから、エンコードのためにBTOパソコンを買おうと思っている人にはちょうどいいデスクトップだと思います。