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ファイルの復元ができないのはなぜ?理由や原因を解説

うっかりHDDやUSBメモリに入っているファイルを削除してしまった場合。通常はゴミ箱から取り出せば復元が可能です。しかし、ゴミ箱からも削除してしまった場合。そういったケースには「ファイル復元ソフト」と呼ばれるソフトで復元をしますよね。

しかし、結構多いのが「ファイル復元ソフトでもなぜか復元できない」というケース。これは、HDDが壊れているからなのか、ファイル復元ソフトの性能が悪いのか。どちらか分からなくなり困ってしまう方もいるかと思います。そんな方に知ってもらいたい「ファイル復元の知識」を、この記事ではお伝えしていきます。

無料の復元ソフトだからできない?

結論から言えば、そんなことはありません。ファイル復元ソフトは非常にたくさんの種類が、有料・無料問わずリリースされています。しかし、ほとんどのソフトは、ファイル復旧のアルゴリズムが同じなのです。

違ってくるのは処理の早さや、一度にどれくらいの範囲のディレクトリを処理できるかといった点のみです。つまり、無料のファイル復元ソフトだからといって、そのせいでファイル復元ができないというケースは考えにくいです。

HDDが壊れている・劣化しているから?

稀ではありますが、このHDDの劣化や部分的な故障により、復元処理がうまくいかないというケースもあります。これは、HDDの特定のファイル保存領域のみ「不良セクタ」と呼ばれるものが生じてしまっているケースです。

ご存知の方も多いかと思いますが、HDDではファイルの読み書きの際に「磁力」をディスクに当てることで情報のやり取りをしています。このディスクが劣化することで、部分的に磁力が弱い場所というものが発生するのが「不良セクタ」と呼ばれる不具合です。

もし、「不良セクタ」の状態の場所に格納されていたデータを間違って消してしまった場合。「そのセクタにあったデータだけ」が復元できないということも考えられます。HDDの壊れ方というのは、このように「部分的」である場合が多いのです。

消したファイルの領域を上書きしてしまった場合…

この場合は、どんなファイル復元ソフトを使用したとしても、ほぼ復元することは叶わないでしょう。これはHDDの構造上、物理的に不可能なものなのです。逆に言えば、消してから上書きをしていない状態であれば、ほとんどの場合は復元が可能であるとも言われています。