パソコンを新調しようと思った時に自作するかBTOパソコンにするかの二択で迷います。特にゲーミングPCを購入しようとする人は「自作にしたほうが安いのではないか」と考える傾向が強いです。
しかし最近は「BTOパソコンのほうが安くておすすめだよ」なんて意見が多く見られるため、どっちにすべきかさらに迷ってしまいます。ではどちらのほうが本当に安いのでしょうか。
自作PCとBTOパソコンの価格比較
いくつかのパターンに分けて価格を比較してみます。自作PCの場合は価格.comで最安値のパーツを探します。BTOパソコンの場合はBTOバンクで最安値のデスクトップを探します。
10万円のパソコンの場合
以下のようなパーツ構成を比較します。
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i5-7500 |
メモリ | 8GB PC4-19200 |
グラフィックボード | GeForce GTX1050Ti 4GB |
ストレージ | 120GB SSD + 1TB HDD |
チップセット | インテル B250 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源ユニット | 400W 80PLUS BRONZE |
最安値のBTOパソコン
ガレリア DH 105,818円 + 送料2,160円
最安値の自作PC
OS | 16,590円 |
CPU | 22,454円 |
CPUクーラー(トップフロー) | 4,016円 |
メモリ | 8,790円 |
グラフィックボード | 15,235円 |
マザーボード | 7,807円 |
PCケース | 4,980円 |
ケースファン(2個) | 2,400円 |
電源ユニット | 5,411円 |
DVDドライブ | 1,914円 |
SSD | 5,940円 |
HDD | 4,428円 |
合計 | 99,965円 |
1万円以内の価格差で収まったものの、一応は自作PCのほうが安いことがわかりました。とはいえ、BTOパソコンの場合はマウスとキーボードが付きますし、他にも電源ケーブルやカードリーダー等も含まれているので、結局はほとんど同じ価格になります。
20万円のパソコンの場合
次にハイスペックゲーミングPCを想定してみます。
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i7-7700K |
メモリ | 16GB PC4-19200 |
グラフィックボード | GeForce GTX1080 8GB |
ストレージ | 240GB SSD + 2TB HDD |
チップセット | インテル Z270 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源ユニット | 700W 80PLUS BRONZE |
最安値のBTOパソコン
NEXTGEAR i660PA1 197,424円(内送料が3,240円)
最安値の自作PC
OS | 16,590円 |
CPU | 35,970円 |
CPUクーラー(サイドフロー) | 4,106円 |
メモリ | 15,609円 |
グラフィックボード | 62,424円 |
マザーボード | 21,595円 |
PCケース | 4,980円 |
ケースファン(2個) | 2,400円 |
電源ユニット | 6,964円 |
DVDドライブ | 1,914円 |
SSD | 8,980円 |
HDD | 6,212円 |
合計 | 187,744円 |
20万円の予算でも自作PCのほうが安くなりました。やはり頑張って最安値のパーツを探せば自作PCのほうが安くパソコンを入手できます。
しかしながら決して劇的に安くなるわけではありません。BTOパソコンの付加価値である無料1年保証のことを考えると、「この程度の価格差ならBTOパソコンのほうがトータルお得じゃない?」と思ってしまいます。
基本的にはBTOパソコンのほうがおすすめ
だから私は自作PCとBTOパソコンのどっちにするか迷っている人がいたら以下のように答えたいです。
「自分でパーツを選んで組み立ててセットアップする労力をかけて、少しでも安くしたいなら自作PCがおすすめです。でもほとんど同じ価格で手間なく保証付きのパソコンを入手したいならBTOパソコンのほうがおすすめです。」
つまりほとんどの人にはBTOパソコンのほうがおすすめです。今回は価格.comで頑張って探しましたが、もしもAmazonでパーツを探した場合は絶対にBTOパソコンのほうが安くなるのでご注意ください。
あともう1点気を付けてほしいのが、今回は最安値のパーツで自作することを想定しています。だからパーツの良し悪しは度外視しています。評判が良くて品質の高いパーツを選んだ場合も、自作PCのほうが高額になります。