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パソコン初心者が重視するべきゲーミングPCのスペック・パーツ

ゲーミングPCを購入する際、何を重視するかによってPCの構成は変わってきます。

初心者がある程度安く、長持ちするPCを購入するという視点でどこを重視すべきかご紹介したいと思います。

※現在主流のゲームの要求スペック等を考慮して、60Hzの中~高設定で長く遊べるコスパ重視PCを中心にお伝えしていきたいと思います。

CPU

CPUは第一にお金をかけるべきパーツです。不必要なほど高いものを買う必要はありませんが、出来れば最新のi7。予算を抑えたい場合でもi5にしておくのがオススメです。

CPUは交換が面倒

理由の1つがCPUの交換は面倒だということです。CPUの交換のためには

  1. CPUクーラーを取り外す
  2. ソケットから古いCPUを取り外す
  3. 破損しやすいピンが無数に飛び出た新しいCPUをソケットにセットする
  4. CPUグリスをはみ出ないようにきれいに塗る
  5. CPUクーラーを取り付ける

と5つものステップが必要になります。

古いCPUを取り外すときは古くなったグリスが固まっていて、きれいに取り外すことが出来ず、ピンを折り曲げて壊してしまったり、ピン部分だけがソケットに取り残されてマザーボードごと使用不可能になったりと、自作で最も事故が多い作業です。

「PCゲームがやりたいんであって、PC自作に詳しくなりたいわけではない」という初心者の方はあまり触らない方がいいかもしれません。

マザーボード代もかかる

金銭的にもCPUの交換はやっかいです。CPUをマザーボードに取り付けるには取付穴である「ソケット」とマザーボードに搭載された「チップセット」がCPUに対応していなければいけません。

「ソケット」と「チップセット」はたいていの場合、CPUのモデルが2世代新しくなると更新されてしまい、新しいCPUは今使っているマザーボードには取付できなくなります。なので、CPUの交換の際にはたいていの場合マザーボードの交換も必要になるので、マザーボードの費用も必要になってしまいます。(具体的には10,000円~20,000円ほど)

CPUはケチらない方が寿命的には◎

1台目にCPU性能に余裕のあるPCを選んでおけば、CPUとマザーボード以外のパーツを買い替えることで結果的に手間とコストを抑えて長期間ゲーミングPCを維持することができます。

オススメのCPUを下記にご紹介させていただきます。

  • intel:Corei7 8700k(6コア12スレッド) Corei5 8600K(6コア6スレッド) Corei7 7700k(4コア8スレッド) Corei5 7600k(4コア4スレッド)
  • AMD:Ryzen7 1700X(8コア16スレッド) Ryzen7 1700(8コア16スレッド) Ryzen5 1600(6コア12スレッド)

GPU(グラフィックボード)

GPUは、ゲーミング性能を最も左右するパーツ!

GPUはゲームにおいてもっともPC性能を左右するパーツです。どれだけ他のパーツが高性能でもGPUが低スペックだと最新の3Dゲームは起動さえしないものもあります。

よりきれいな映像をより滑らかに遊ぶためには、最上級のGPUを搭載すればよいのですが、高性能なGPUはPCの中でも非常に高価なパーツです。予算に余裕のある方以外は、自分が必要な分の性能を見極めてもっともフィットしたモデルを選ぶことが重要です。

フルHDで最新ゲームを60fpsで遊びたい方

ゲーム機では性能上30fpsに制限されるような最新大作ゲームも、PCゲーマーなら60fpsの滑らかさと高グラフィック設定の美しさで楽しんでいる方が多くいます。フルHDで高設定、60fpsで楽しみたいという方は最新世代のミドルレンジモデル(中~高性能帯モデル)をオススメします。

具体的なオススメGPU

  • GTX1060 6GB版 約30,000円
  • GTX1060 3GB版 約24,000円

GTX1060は非常にコスパに優れたオススメのGPUです。予算に合わせて6GB版か3GB版かを選んでください。

※6GB、3GBというのは搭載されているVRAMの容量です。3GB版でもフルHD画質ならVRAMが不足するケースは多くありませんがゲームによってはVRAMの不足のためグラフィック設定を下げる必要が生じるリスクもあります。

※6GB版の方が10%程VRAM以外の性能も高性能になっています。すこしでも長めに1つのGPUを使いたい方は6GB版、2~3年ほどの期間で最新のGPUに買い替えてもよいという方は3GB版をオススメします。

144Hzモニターや4kモニター、高解像度VRゲームなど、最高の環境を堪能したいという方

ドットが見えないほど細かい超高解像度、人間の動体視力の限界まで滑らかな高フレームレート、果ては次世代のゲームの形であるVR。せっかくの1台目はハイスペックなゲーミングPCだからこそ可能な環境を堪能したいという方もおられると思います。

GPUもハイスペックなものが必要になりますので最新世代のハイエンド~ウルトラハイエンドモデルを選択してください。

具体的なオススメGPU

  • GTX1080ti 約90,000円 理論性能11,340 GFLOPS
  • GTX1080 約65,000円 理論性能 8,873 GFLOPS
  • GTX1070 約50,000円 理論性能 6,463 GFLOPS

GTX1080tiはまさにウルトラハイエンドにふさわしい性能です。多くの最新ゲームで、4k解像度の最高グラフィック設定でも60Hzを維持できますしフルHD解像度なら144Hzを維持するのは簡単です。

GTX1080の場合は4k環境では少しグラフィック設定を落とす必要が生じる可能性があります。フルHDでの144Hzの維持は問題ありません。

GTX1070は4k解像度ではやや力不足です。フルHDでの144Hzの維持は、重いゲームの場合は設定を落とせば十分可能です。

GTX1060では設定を落としても安定して144Hzを維持出来ない場合が多いので、FPSなどのフレームレートが重要なゲームで高Hzをなるべくコスパよく実現するのに向いたGPUです。

※これらの高性能GPUを選んだ際にはCPUはCorei7 8700k(6コア12スレッド)、Corei7 7700k(4コア8スレッド)、1700X(8コア16スレッド)といった高性能CPU搭載することをオススメします。CPUの性能が低いとこれらのハイエンドGPUの性能が十分に発揮されないため、宝の持ち腐れになってしまいます。

ストレージ

SSDは必須

SSDは現在のゲーミングPCでは必須と言えます。
HDDに比べて読み込み速度、特にランダムリードと呼ばれる複数の個所に格納されたデータを読み込む速度に圧倒的な差があるため、OSのように必要なデータがあちこちのフォルダに分散している場合は、あらゆる操作において体感ではっきりわかるほど動作スピードが変わります。

ゲームにおいても読み込み時間やフレームレートに大きく影響するため、最低でもOSを格納するシステムドライブはSSDに可能であればゲームデータ保存用のSSDも用意するとさらに快適です。

画像や映像、書類データなどはHDDで十分ですので、それほど大容量のものは必要ありません。システムドライブとして使用するSSDは120GB以上。ゲームデータ用として使用する場合は250GB程度あれば問題ありません。速度の必要ないデータ用のHDDと併用するのがオススメです。

もちろん容量が多いほど快適になりますし、速度や寿命面もすこし高性能になるので予算と相談してください。

M.2SSD

超高速タイプのNVMe接続のM.2SSDは現状ではまだ優先度は高くありません。ランダムアクセス性能で標準の2.5インチSSDとそれほど差がないことと現状では他のパーツがボトルネックになってしまうことが多いからです。体感で感じるほどの差が出る機会はあまり多くないでしょう。予算に余裕があって、ウルトラハイエンド構成にしたいという方以外は見送って問題ありません。

また、NVMe接続ではないM2.SSDは全体的な速度もNVMe接続のものよりも大幅に劣るので、価格的には安めですがあまりオススメはしません。

電源

地味ながら意外に重要なパーツが電源ユニットです。電源ユニットの故障は他のパーツを巻き込むことがあるので、あまり安すぎるものを選ぶのは避けましょう。

信頼性は重要

信頼できるBTOショップが指定している電源ユニットや、有名メーカーのものを選ぶのが無難です。代表的な有名電源メーカーは、Corsair、Seasonic、SilverStone、Enermax、オウルテックなどです。

また、容量はウルトラハイスペック以外は500Wあれば十分と言えます。

80PLUS規格はGOLDで十分

電源はコンセントの交流電流をPCパーツ用の直流電流に変換し、電圧を最適な値に調整するパーツです。この交流から直流への変換効率が80%を超える優秀な電源には「80PLUS」という規格が与えられます。

80%を超えるさらに優秀な製品には「80PLUS チタン」や「80PLUS プラチナ」というランクがつけられます。変換効率が高いほど、電気代が安く、故障しにくくなるので高いランクのものがいいのですがチタンやプラチナは高級モデルのみの対応になってしまうので、コスパの観点から「80PLUS ゴールド」(変換効率87%以上)で十分と言えます。

予算に余裕がない人は「80PLUS」(変換効率80%以上)でもそれほど問題はありません。