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インテルのCPU、CoreとPentiumとCeleronとXeonとAtomの違いを比較

インテルのCPUは昔に比べて種類がかなり多くなっています。それぞれに想定された用途があるのですが、名前からはまったく想像もつきません。ここではインテルのCPUの種類の違いについて解説したいと思います。

たくさんあるインテルCPUの種類

インテルのCPUのブランドは大きく分けて5種類あります。

インテルCoreプロセッサー

Core i3やCore i5、Core i7といったインテルCPUのもっとも広く知られているプロセッサーブランドがインテルCore(コア)プロセッサーです。全ブランドの中でももっとも中核を担うブランドで、デスクトップパソコンやノートパソコンの一般用途向けのCPUとして圧倒的なシェアを誇っています。

Coreプロセッサーのラインナップには省電力エントリー向けのCore i3、主にメインストリーム向けのCore i5、アッパーミドルからハイパフォーマンス向けのCore i7、エンスージアスト向けのCore i9があります。

インテルXeonプロセッサー

大量のデータを処理するためにより高い処理性能と、高い信頼性そして稼働率を考えて分類されているブランドがインテルXeon(ジーオン)プロセッサーです。主にデータセンターやクラウド用に使われるサーバー機器に使用されます。

XeonプロセッサーがCoreプロセッサーと違う大きな点として、マルチプロセッサーに対応しているかどうかにあります。マルチプロセッサーとはその名の通り、CPUを2個以上搭載するパソコンのことをいいます。膨大なデータ量を処理する必要のあるサーバーでは1CPUではとても処理が追い付きません。Xeonはプロセッサー自体の性能も高いうえ、マルチプロセッサーに対応しているため、大規模なシステムに対応が可能です。

インテルPentiumプロセッサー

インテルPentium(ペンティアム)プロセッサーは昔はインテルCPUの中核を担うブランドでしたが、現在はその役割をCoreプロセッサーに譲っています。現在PentiumプロセッサーはCoreプロセッサーのローエンドモデルCore i3よりも、性能を制限し手頃な価格と性能を提供しています。

高い映像処理能力も必要としない場合、Core i3プロセッサーでも性能を持て余す場合があります。そういった場合はPentiumプロセッサーを選択することで、無駄なコストをかけずに済みます。

インテルCeleronプロセッサー

インテルCeleron(セレロン)プロセッサーは、インテルCPUの中でももっとも低価格帯、エントリーモデル向けのCPUブランドです。インテル独自のプロセッサーテクノロジーの一部や、キャッシュメモリの削減を行うことで、低価格で販売されています。最小構成のパソコンや、組み込みシステムに最適で、性能を抑えた分消費電力も小さいため条件によってはピッタリとはまるCPUブランドともいえます。

インテルAtomプロセッサー

インテルAtom(アトム)プロセッサーは主に、組み込みシステムやネットブックやタブレットPCといった携帯端末に使用されるプロセッサーブランドです。バッテリー下で動かすことを前提に考えらているため、消費電力がもっとも抑えられたプロセッサーでもあります。

クロック数と消費電力

CPUの性能を決定づけるバロメータはクロック数です。クロック数が高ければ高いほど処理能力が上がります。またコア数も大きな要因です。最近のCPUはマルチコアが主流です。クロック数は1コアあたりになりますので、4コアであれば4つ同時に並列処理が可能になります。8コアですと8つ同時に並列処理できるわけですから、処理能力差は倍になります。

クロック数とコア数が高ければ高いほど、多ければ多いほどCPUとしての性能は高くなります。しかしそれに従って消費電力も増加します。1CPUであればそれほど消費電力を気にすることはほとんどありませんが、大量のCPUを並列動作させる場合や、モバイル端末などでバッテリー下で動かす場合は、少しでも稼働時間を延ばすためや、ランニングコストを下げるためにも、消費電力を下げることを考慮する必要があります。必要な性能と、CPUの性能をバランスが合っていなければ余計な電力を消費したり、性能を持て余す結果になってしまいます。

インテルCPUの種類のまとめ

インテルCPUは用途や性能に合わせたブランド展開がきっちりされています。ある程度の違いを理解しておくと、CPUやパソコンを選ぶ際に混乱せずに済むかもしれませんよ。

  • Coreプロセッサー : 普段使いのメインパソコン向け
  • Pentiumプロセッサー : Coreよりも安く、ある程度の事務作業をしたい人向け
  • Celeronプロセッサー : もっとも安く構築したパソコンが欲しい人向け
  • Xeonプロセッサー : サーバー向けで、一般用CPUではなく企業や超上級者向け
  • Atomプロセッサー : 組み込みシステムやモバイル端末向け