液晶モニターのオーバークロックについて、今回はNVIDIAのGPUを搭載したPCを対象に解説します。
液晶モニターもオーバークロックできる!(可能性があります)
CPUやGPUだけでなく、液晶モニターもオーバークロックすることが可能です。
液晶モニターはあらかじめ定められたリフレッシュレート(1秒間に何枚の画像を表示するか。Hzという単位で表されます)で動作するように設定されています。
しかし多くの場合、定められたリフレッシュレートよりも能力に余裕を持たせている場合がありその余裕分だけオーバークロックすることで、リフレッシュレートを上げることができます。
NVIDIAコントロールパネルでの設定
GeForce系のGPUを搭載したグラフィックボードやノートPCの設定方法を解説します。
- NVIDIAコントロールパネルを起動する(デスクトップ画面で右クリックすると出現します。もし出てこない場合は、ドライバーがインストールされていない可能性があるのでGPUの型番に対応したドライバをNVIDIAのホームページよりダウンロードしてください。)
- コントロールパネル画面のタスクの選択から、ディスプレイ下位にある「解像度の変更」を選択してください
- 変更するディスプレイを選択し、「カスタマイズ」ボタンをクリックしてください
- カスタマイズウィンドウが立ち上がりますので、「カスタム解像度の作成」をクリックしてください
- 「リフレッシュレート(Hz)(R)」という項目の横にある数字が、リフレッシュレートの設定項目です。この数値を上げることで、液晶モニターのオーバークロックができます。
リフレッシュ項目の設定方法
リフレッシュレートの上昇はできるだけ少しづつ行ってください。一気に上げすぎると故障の原因になることがあります。できるだけ1Hzずつ。面倒な場合でも3~5Hz程度ずつ行ってください。
少しだけリフレッシュレートの数値を上げた後、「テスト(T)」のボタンをクリックしてください。テスト結果に異状がなければ、さらにリフレッシュレートの数値を上げて、またテストを行います。
この作業を繰り返して、ある一定のリフレッシュレートを超えると、液晶モニターの信号が途切れ、画面が真っ暗になります。
画面が真っ暗になった場合は、絶対にキーボード、液晶モニター、マウス、PC本体を操作しないようにしてください。操作してしまうと、画面が真っ暗になる数値のリフレッシュレートで設定され、二度と液晶モニターが利用できなくなる恐れがあります。20秒程度そのまま放置しておくと、自動的に設定前のリフレッシュレートに戻るため、画面が正常に復帰します。
その後、画面が真っ暗になった時よりも低いリフレッシュレートを設定し、再度テストし、異常がないかを確認します。テストで問題がない場合には「変更の適用」というウィンドウが表示され、設定したリフレッシュレートで固定するのかを聞いてきますので「はい(Y)」を選択してください。
以上でディスプレイのオーバークロックは終了です。
もし、テストの際には問題がなかったのに、ゲームの際には画面が乱れるなどの問題が起きた場合には再度リフレッシュレートの設定を行い、さらに低い数値に設定してください。