トラックボール使いの間で、もっとも愛用者も多く、ロングセラーとなっていたロジクール「M570t」ですが、発売から7年近くが経とうとしており、すでに新鮮さを失っていました。そんな中ついに新型のトラックボールがロジクールから発売されました。ここではロジクールの新型トラックボール「MX ERGO」を紹介したいと思います。
ロジクール「MX ERGO」のスペック情報
まず「MX ERGO」のスペック情報です。
- 製品名 : MX ERGO
- 重量 : 164g(メタルプレート/レシーバーなし)
- 重量 : 259g(メタルプレートあり/レシーバーなし)
- Unifyingレシーバー付属
- 高さ x 幅 x 奥行き:18.4mm × 14.4mm × 6.1mm
- 重量 : 2g
- センサー方式 : アドバンス オプティカル トラッキング
- 解像度dpi : 320 – 440 (初期値380)
- 総ボタン数 : 8
- スクロールホイール : 有
- チルト機能 : 有
- 使用電池 : 充電式リチウムポリマー電池 (500 mAh)
- 電池寿命 : 最長4ヶ月
- 操作距離 : 最大10 m*
- 無線方式 : アドバンス2.4GHzテクノロジー(Unifying対応)、Bluetooth low energy
「M570t」からの大きな変更点は、形状と角度調整用のメタルプレート、そして乾電池式から充電式リチウムポリマー電池に変更になった点でしょう。
ロジクール「MX ERGO」の特徴
「MX ERGO」は底面に付属するマグネット製のプレートを使って、最大20度の傾斜をつけることができます。より自分のスタイルに合う自然な位置と角度で使うことができるようになりました。
新たに追加されたプレシジョンモードボタンを押すことで、マウスカーソルの速度と精度を変更することができるようになりました。カーソルが早すぎたり遅すぎたりする場合にプレシジョンモードにすることでカーソル移動時のイライラを低減させることができます。
中央のホイールもこれまでの「M570t」では縦方向のみのスクロールでしたが、水平方向のスクロールも可能になっています。表面の質感も滑り止め加工がされ、より精度の高いスクロールを実現しています。
Logicool FLOWテクノロジーによって2台までのパソコンで1つの「MX ERGO」を切り替えて使用することができるようになりました。切り替えはトラックボール中央に配置されたボタンを押すだけです。テキストや画像、ファイルなどのコピーにも対応しているため、別々のパソコンをさも一台のマルチディスプレイ環境のように使うことができます。
「M570t」までのように単三乾電池の使用はできなくなりましたが、満充電で4ヶ月の使用ができるそうです。
一度触れたらもう手放せなくなるトラックボール
トラックボールといえば、「M570t」というほど、トラックボール愛好者の間では人気の製品のひとつでした。
トラックボールは使いづらい、微妙な操作がしづらいといったイメージがある人も多いでしょう。しかしこの「MX ERGO」はそんなトラックボールがかかえるジレンマを払拭できるだけの進化を遂げてきました。
新たに追加されたプレシジョンモードや、角度調節用のマグネット式プレートなど、これまでのトラックボールのかゆいところにしっかり対応していると思います。
初めてトラックボールを使う人にとっては、初めは扱いづらいかもしれませんが、一度馴染んでくるともはやトラックボールは手放せない存在になることは間違い無いでしょう。