AMDから次期デスクトップ向けAPUの詳細なスペックが明らかになりました。コードネームは「Raven Riedge」(レイヴンリッジ)です。それでは要点をチェックしていきたいと思います。
AMD APUとは
まずはAMDのAPUをご存知の方もそうでない方もおさらいしておきましょう。AMD APUとはAccelerated Processing Unitの略で、AMDが開発しているCPUとGPUを一つに統合した製品のことを指します。もともともはAMD Fusionとよばれていたものの後継になります。
デスクトップ向け、モバイル向けの両方で発売されており、小型の省スペース型パソコンで多少のグラフィック処理能力が必要な場合に重宝されます。
「Raven Ridge」は「Zen」世代のアーキテクチャを採用
「Raven Ridge」はCPUに「Zen」アーキテクチャ世代を採用しています。「Zen」アーキテクチャを採用したデスクトップAPU版のRyzenといったところでしょうか。
「Zen」アーキテクチャベースのためCPU部分のコアは4コアとなり、8スレッドに対応となります。またGPU部分はシェーダプロセッサー704基を抱え演算ユニットは11基になります。
詳しいスペックについては次項に記しますが、このAPU一つでどこまでゲームが快適に動作させることができるのか楽しみになる製品です。
「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」
今回発表となったのは「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の2種類です。いずれもDDR4-2933のメモリに対応となりました。APUではCPUとGPU間でメモリを共用するため少しでも高速なメモリ帯域がパフォーマンス向上につながります。
「Ryzen 5 2400G」のスペック
- コードネーム : Raven Ridge
- CPUアーキテクチャ : Zen
- パッケージ : AM4
- 製造プロセス : 14nm
- コア数 : 4コア
- スレッド数 : 8スレッド
- 定格クロック : 3.6GHz
- 最大クロック : 3.9GHz
- L2キャッシュ : 2MB
- L3キャッシュ : 4MB
- メモリコントローラ : デュアルチャネル DDR4-2933
- GPUブランド : Radeon Vega 11 Graphics
- GPUコアアーキテクチャ : Graphics Core Next
- 演算ユニット : 11基
- シェーダプロセッサ数 : 704基
- GPU最大クロック : 1250MHz
- FreeSync : 対応
- TDP : 65W
「Ryzen 3 2200G」のスペック
- コードネーム : Raven Ridge
- CPUアーキテクチャ : Zen
- パッケージ : AM4
- 製造プロセス : 14nm
- コア数 : 4コア
- スレッド数 : 4スレッド
- 定格クロック : 3.5GHz
- 最大クロック : 3.7GHz
- L2キャッシュ : 2MB
- L3キャッシュ : 4MB
- メモリコントローラ : デュアルチャネル DDR4-2933
- GPUブランド : Radeon Vega 8 Graphics
- GPUコアアーキテクチャ : Graphics Core Next
- 演算ユニット : 8基
- シェーダプロセッサ数 : 512基
- GPU最大クロック : 1100MHz
- FreeSync : 対応
- TDP : 65W