かっこいいPCケースは気分を上げてくれますよね。私は昔ながらのタワー型ケースが好きですが、昨今ではスリム型やキューブ型などいろいろなケースが登場しています。
それらのPCケースの中から自分のケースを選ぶ際、知っておいたほうがいい規格と注意点について見ていきましょう。
フォームファクター
PCケース選びで一番大事な点は、必要なパーツを適切にしまえるかどうかです。どんなにかっこいい形状でもパーツが入らなければ意味がありません。そしてパーツが入るかどうかの目安として、どんな大きさのマザーボードが入るかという点が重要でしょう。
マザーボードの大きさの規格をフォームファクターといいます。主なフォームファクターは大きい方からATX、Micro-ATX、Mini-ATXの3つです。最も多機能で一般的なのはATXですが、最近流行りの小型ケースのほとんどは対応していません。
形状と素材
よく使われているPCケースの形状は長方形や正方形などの立方体です。その中でも大きい物をフルタワー、一般的な大きさのものをミドルタワー、ミドルタワーよりも細かったり小さかったりするものをスリムタワーやミニタワーと呼んでいます。
しかし最近では円柱や曲線などを使っていたり、光ったりする独創的なケースも多くあります。どれも魅力的ではありますが、デザインと機能のバランスが取れているかも厳しくチェックしましょう。
特に端子類について、後部はある程度融通がきく場合が多いですが、前部の端子類は固定されていることがあります。必要な端子があるかよく確認しましょう。
素材としては、重くて頑丈なスチールと軽くてやや変形しやすいアルミ、稀にプラや木などの場合もあります。アルミは高価ですが熱伝導率もいいためおすすめです。
ゲーミングPCの場合は冷却性能が特に重要になりますから「ゲーミングPCケースの選び方」の記事をご覧ください。
注意点
さて、フォームファクターも形状も大丈夫そうだとなったら、次は電源ユニットと冷却性についてチェックしましょう。電源ユニット付きのケースは容量などにも注意が必要ですし、電源ユニットがついていないケースの場合はちゃんと電源ユニットが入るか確認する必要があります。
また、ケース自体の熱伝導性や内部のエアフローについても考慮すべきです。いくらパーツが全部入るからといってパンパンに詰めてしまうと熱がこもって故障や熱暴走の原因になりますし、ファンの音もうるさくなります。
PCの見た目を大きく左右するPCケースですが、同時にPCの寿命や快適性をも左右する大切なパーツです。見た目だけでなく機能面でもしっかりと選んで、後悔のない選択をしたいものですね。パソコンによってはPCケースを選べるので、気になる方は「ケース選択・変更ができるBTOパソコンまとめ」をご覧ください。