メカニカルキーボードは、非常に心地の良い打鍵感を持っています。しかしそれは時には騒音となり、周囲の人間にとって不快なものになってしまいます。そんなメカニカルキーボードを静音化する方法を紹介したいと思います。
メカニカルキーボードは必ず音がなる?
メカニカルキーボードはキーを押し込んだ時にカチッと音がなります。この音はメカニカルキーボードが使用している軸の種類によって異なります。メカニカルキーボードの軸の種類は実は数十種類と存在します。よく使われている軸はそれほど多くないため、見たこともない軸もたくさんあるでしょう。その軸によって押すときの加重や音が違うのです。
スイッチによって音の違いや、大きさの違いはありますが、メカニカルキーボードのスイッチの構造上音は鳴ってしまいます。静音化仕様の静かなスイッチとしてはCherry MXのサイレント赤軸(ピンク軸とも)があります。FilcoのMajestouchシリーズからこのサイレント赤軸を採用したキーボードが出ています。
メカニカルキーボードの音を小さくする手段
気に入った打鍵感のスイッチを使いたい場合に、どうしてもメカニカルキーボードのカチカチ音を小さくしたいのであれば、Oリング(オーリング)を使うと良いでしょう。丸く柔らかいリングをスイッチにつけて、カチカチ音を小さくすることができます。
Oリングはシリコンやラバー製で、キートップ側に装着します。キートップを外す際にはスイッチを傷めないよう、キーボードに付属しているキートップリムーバーを使用するようにしましょう。
Oリングには素材の違い、厚みの違い、硬度の違いがあります。素材の違いは、シリコン製と合成ラバー製がありますが、Oリングの性能に違いはほとんどありません。厚みの違いはリング自体の太さでもありますが、太さによる静音製は変わりません。しかし太さのぶんだけキーストロークが短くなります。硬度の違いはゴム自体の硬度です。キーの底を突いた時の感触に影響します。
デメリットは打鍵感が変わってしまう
Oリングはスイッチとの間に挟み込むため打鍵感が少し変わってしまいます。厚さの薄いOリングを使うことで少しは違和感は軽減されますが、クリック感はどうしても変わってしまいます。またリングの厚みのぶんだけ、入力が検知されるまでが短くなるので注意が必要です。素早いタイピングをする人には、タイピングの感覚がだいぶ変わるでしょう。
Oリングを装着することで、メカニカルキーボード特有のカチカチとした音は確実に軽減できます。厚みや素材による音の軽減具合は大差ありませんので、気にせずに選んでも大丈夫です。
ほとんどの製品がグラム売りされていて、いくつ入っているかはわからないと思いますが、だいたいがかなり多めに入っています。10グラムもあればフルサイズキーボード1台は、不良品が混ざっていたとしても余裕で装着しきれるでしょう。