ZOTACから驚くほどコンパクトでハイスペックなOS別売のベアボーンキットが発売されています。ハイエンド仕様をこれでもかと詰め込まれた「ZOTAC ZBOX MAGNUS EN1080K」を紹介したいと思います。
ZOTAC ZBOX MAGNUS EN1080Kのスペック
CPU | Intel Core i7-7700 Kaby Lake-S 4コア8スレッド 3.60GHz(TB時4.20GHz) 8MBキャッシュ |
メモリ | DDR4-2400/2133 SODIMM x2(最大32GBまで可) |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1080 (GDDR5X 8GB) |
HDD | 2.5インチ SATA 6.0Gbps HDD/SSDベイx1 |
M.2 | PCIE x4 M.2スロット x1 |
ネットワーク(無線) | Intel Dual Band Wireless-AC 3165 x2 |
ネットワーク(有線) | Realtek RTL8168 Gigabit LAN x2 |
映像出力 | HDMI 2.0 x2, DisplayPort 1.3 x2 |
音声入出力 | 3.5mmミニジャック, マイクジャック, HDMI |
USB | USB3.0 x4, USB3.1 Gen2 x1, USB3.1 Gen2 Type-C x1 |
その他 | SD/SDHC/SDXCカードスロットx1 |
主なスペックは上記の通りとなっています。ベアボーンキットのためメモリとストレージとOSは付属しませんので別途用意する必要があります。
付属品はWifiアンテナが2本、ACアダプターと電源ケーブルが2つずつ、他にもユーザーズマニュアル、クイックインストールガイド、ドライバーインストールキットがついてきます。
小さなボディに詰め込まれたハイエンドスペック
一般的にハイエンドゲーミングパソコンといえば、高性能なCPUとグラフィックカードを搭載しています。高性能ということはそれだけ電力消費も多く、高出力の電源ユニットや冷却システムが必要になります。そのため筐体も大きくなってしまうのが常でした。このZOTACのゲーミングベアボーンはCore i7-7700とGTX 1080を搭載しているにもかかわらず、20㎝四方高さ15㎝弱という小さいボディの中に収まりきっています。
小型化の秘密には冷却システムも関係しています。冷却システムにオリジナルの水冷が採用されており、小さなボディの中にチューブとラジエーターまで詰め込まれています。水冷のためこれだけのハイエンドパーツであっても驚くほど静音です。
メモリはノートパソコンと同じくSODIMMタイプが装着可能で、DDR4メモリを最大32GBまで搭載可能です。ストレージにはSATAだけでなくM.2スロットを備えていますので、M.2タイプのSSDも装着可能です。ネットワークはデュアル化されておりWifiはIEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.2、USBやSDカードスロットなどの入出力ポートも豊富に備えています。
メモリ・ディスク・OSなしでも37万円、ネックは価格
海外ではメモリ・ディスク・OS無しで1,900ドルから販売されています。国内ではどういうわけか37万円前後からとなっています。代理店経由になるため仕方がないのですが、スペックに見合った価格かどうかという点では疑問が残ります。ツクモで販売しているZOTAC ZBOX MAGNUS EN1080Kが比較的安いですね。
メモリとM.2のストレージ、Windows 10 Homeを別途購入したとしても、さらに5万円以上はかかるでしょう。42万円~のパソコンと考えるとたとえハイスペックゲーミングパソコンといえど躊躇する値段になってしまいます。
しかしこれだけのハイスペックでしかも水冷、そして超小型のパソコンは他を探しても見つからないのは確かです。関税やサポートの面も考えたうえで個人輸入という手も検討してみるのもアリかもしれません。