使わなくなったり、買い替えによって要らなくなったパソコンは、捨てるか買い取り業者に売ったりすると思いますが、手放す前に必ずしておいてほしいことを紹介しましょう。
パソコンは個人情報の宝庫
みなさんが使っているパソコンには、みなさんの個人情報がたくさん詰まっている可能性があります。そんなパソコンをそのまま捨てたり、買取業者に売ってしまった場合、それを手に入れた第三者に個人情報が知られてしまう恐れがあります。
たとえば家族や友人と撮った写真や動画、ほかにも銀行口座の暗証番号やウェブサイトのアカウント情報など個人情報です。仕事の資料を持ち帰って自宅のパソコンで作業していた場合には、会社の機密情報が漏洩してしまう恐れもあります。
銀行口座などの個人情報が漏れると経済的な被害を被ることもあり得ます。会社の機密情報が漏れれば責任や損害賠償を求められる場合もあります。
パソコンを手放す前にしておくこと
パソコンを手放す前には必ず個人情報や機密情報をできる限削除しておきましょう。
またウェブサイトのアカウントなどはのちのち忘れてしまって困ることが多いものです。普段使っていたものから使っていなかったものまで一度洗い出して控えておくと良いでしょう。
写真や動画といった思い出のデータも、初期化をすれば全て消えてしまいます。必要に応じてDVDやUSBメモリなどにバックアップしておくと良いでしょう。
そして必要なものはすべてチェックしたと思っても、最後にもう一度見直しましょう。初期化をはじめてしまうともう後には戻れません。控え忘れたりバックアップし忘れているものがないか、最後にチェックしましょう。
パソコンの初期化の方法
写真や書類などのファイルはそのまま削除してもゴミ箱に残ります。少し詳しい方であればゴミ箱を空にすれば良いと思うかもしれませんが、実はゴミ箱を空にしただけではデータは本当に完全に削除されるわけではありません。
データ復元ソフトというソフトウェアを使えば、ゴミ箱を空にして削除したデータであっても元どおりに復元できる可能性があるのです。データを本当に完全に削除するためには、データが書かれていた場所に別のデータを上書きするしかありません。それには初期化が一番です。
パソコンを初期化する方法はどのメーカーのパソコンを使っているかによって違います。購入時に付属していたリカバリCDをつかう場合や、初期化するプログラムがインストールされている場合もあります。メーカーのパソコンを使用しているのであればマニュアルやサポートに確認しましょう。
自作パソコンでOSは自分でインストールしたという場合には、インストール時に使用したOSのディスクが必要です。インストールした時と同様にディスクからブートしてOSをクリーンインストールしましょう。その際にディスクをフォーマットしますので、もともとのデータは完全に消去されます。
