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2018年末にはテレビの実用放送もスタート!4Kのさらに4倍の8K解像度とは

テレビやパソコンモニタにもずいぶんと4Kの文字が目立つようになってきました。そんな中、次の規格がすでに決まり2018年の末にはテレビでの実用放送もスタートするという決まりつつあります。次世代の規格8Kについて少し解説したいと思います。

8K解像度とは

フルHD解像度が横1920ピクセル、縦が1080ピクセルです。パソコンで現在一番普及している解像度でもあります。ゲームをプレイするにもこの解像度で快適にプレイできるかどうかがパソコンのスペックを決める際のバロメータではないでしょうか。最近目立つようになった4K解像度は、そのフルHD解像度の4倍の解像度です。横3840ピクセル、縦2160ピクセルで、40インチほどの液晶ディスプレイではピクセルが見えないほど高精細な解像度です。そして8K解像度はその4K解像度のさらに4倍、横が7680ピクセル、縦が4320ピクセルになります。フルHDから比較すると16倍のサイズになります。

8K解像度でゲームは可能?

結論からいうと、パソコン向けの8Kモニタはまだありません。テレビでも一部のメーカーから実験機レベルの製品がいくつか登場していますが、価格面から言ってもとても一般ユーザーが手の届くものではありません。

仮に8K解像度の液晶ディスプレイがパソコン用であったとしても、8K解像度でゲームをするのはほぼ不可能でしょう。問題はパソコンのスペックにあります。現在のハイエンドパソコンをもってしても、4K解像度で高いグラフィック設定をプレイするのはかなりハードルが高くなっています。8K解像度はその4K解像度のさらに4倍のスペックが必要になります。4Kですらギリギリの状況で8K解像度はやはり無理があるでしょう。

8Kは視聴するのも一苦労

8Kのコンテンツはおよそ30分の映像で、2TBの容量になると試算されます。仮に8Kのコンテンツが広まるとすればいったいどれだけの通信速度が必要になるのでしょうか。8K解像度の映像をそのまま伝送するためには60fpsで48Gbpsです。120fpsとなれば96Gbpsにもなります。もちろん実際にはそのまま伝送するのではなく、H.264などの映像圧縮技術を使います。映像圧縮技術を使うことでデータ量はぐっと小さくすることができます。

インターネットや無線のスピードはここ数年でそれほど向上していません。スマートフォンやIoTの普及で増え続けるデータのトラフィック量に追い付けていない状況です。そのかわり映像の圧縮技術はずいぶんと進歩してきました。H.264やH.265といった映像圧縮技術を使えば、150分の1以上にデータ量を圧縮することが可能です。

とはいえ現在のスマートフォンの通信体系のように3GB、5GBで通信速度制限がかかってしまうようでは到底普及には至らないでしょう。パソコンでのインターネットも最近増え続けるトラフィック量に耐えきれず、速度が遅くなっているという話もあります。4Kや8Kの映像コンテンツが一般家庭にまで広く浸透するには越えなければいけない壁がたくさんあるのが現状です。