ディズプレイの接続規格にはいくつか種類があり、音声が送れるかどうかなどちょっと複雑でどれを使えばいいか迷います。そこで主要なデジタル接続規格であるHDMIとDVI、Display Portについてまとめてみました。
HDMI
High-Definition Multimedia Interfaceの略であるHDMIは、音声も映像も一本のケーブルで送ることができる規格です。後述するDVIを基に開発され、HDMI 1.0〜HDMI 2.1まで規格があり、HDMI 2.1では8K 60Hz対応も行われました。
家電向けに設計された経緯からテレビやPC、ディズプレイなど主要な機器の多くが備えていて音声も送れるため、ケーブルが一本あると便利です。他の規格からこの規格への変換ケーブルも多々ありますが、すべての変換ケーブルで完全に互換性があるわけではないので注意してください。
DVI
Digital Visual Interfaceはその名の通りデジタルディスプレイの映像品質を最大限活かすようにと設計された規格です。デジタル専用のDVI-Dとアナログ専用のDVI-A、デジタル・アナログ兼用のDVI-Iの3つの端子があり、DVI-DとDVI-Aではさらに転送帯域によってシングルリンクとデュアルリンクで端子が若干違います。
デジタル・アナログ両方に対応した規格であることが強みですが、端子が似ているので注意が必要です。専らPCやディスプレイに備えられています。
Display Port
この規格は元々DVIの後継になれるように開発された規格で、DVIが大型の端子でノートPCなどに適さなかったことから、小さめの端子になっています。また、音声も送ることが出来ますが、オプションなので対応していない機器もあります。
特徴としては、比較的新しい規格のため超高解像度に最初から対応するつもりで設計されたことが挙げられます。この規格のより小さい端子であるMini Display PortコネクタはAppleが開発し、マッキントッシュなどで使われています。最近注目されていて、ようやく普及し始めたといったところです。
まとめ
アナログ信号の時代からデジタル信号へと転換し、年を追うごとに高解像度になっていくディズプレイ。その接続規格はメーカー独自のものが多かった時代もありましたが、最近ではHDMIが主流になり、Display Portも人気が出てきました。
最近のグラフィックボードはDisplayPortが主流になっているため、「4、6、8画面!多画面におすすめのBTOパソコン」で書いたようなマルチモニター環境にしやすいです。
とはいえまだまだ他の規格も頑張っていますので、「ピンが……えぇっと、いち、に、さん……」なんて毎回やらずにすむように、端子の名前を覚えておきましょう。