最近はダウンロード販売やストリーミングが普及してきましたが、まだまだよく見るCDという媒体。
しかしいざ買いに行くと意外とたくさん種類があって混乱してしまうんですよね。さらに「音楽用」「メディア用」なんて区分もあって、何を使えばいいのか全くわかりません。
そこでCDの規格と音楽用・メディア用のCDの違いについてまとめてみました。
CD-ROMとCD-R
おそらく、一般に流通しているCDのうち大半はCD-ROMでしょう。というのも、CD-ROMはプレス加工されている読み込み専用のCDで、音楽用CDのほとんどはCD-ROMだからです。
CD-ROMはほぼ工業用のため、経年劣化耐性が他のCDよりも高めなのが特徴です。
一方、私たち一般のユーザーが一度だけ書き込めるCD-Rという規格もあります。
CD-Rは一度書き込んだら「ファイナライズ」という処理が行われ、書き込んだ内容を書き換えることはできません。ただし、ファイナライズ前で空き容量がある場合はその部分に追記ができます。
CD-RW
何度も書き換え可能なCDです。とはいえ上限は存在し、およそ1000回程度が目安のようです。また、ファイナライズ処理を行うと書き換えできなくなります。
最近はほぼ「CD対応」といえばCD-RWまですべてのCD規格に対応しているドライブがほとんどですが、古いものの中にはCD-RWには対応していないものもあるので、ジャンク品などを使う場合は注意が必要です。
音楽用とメディア用の違い
CDを買おうとすると、パッケージに「音楽用」「メディア用」などと書いてあることがあります。
これらには「私的録音補償金制度」という制度に基づく「私的録音補償金」という補償金が上乗せされているかいないかや、録音品質における違いがあります。
「私的録音補償金制度」は、著作権法の私的複製に当たるものであってもデジタル方式での複製は権利者への影響が大きいことを鑑み、私的録音に関しても事前にメディアに補償金を上乗せして権利者へ還元しようという制度です。
そのため、一部のレコーダーでは音楽用CDのみしか受け付けなかったり、音楽用と銘打っている製品のほうが録音品質が高い場合がありますが、基本的にはメディア用と音楽用のどちらでも録音や再生、PCのデータ管理に利用できます。
まとめ
CDはソニーとフィリップスという企業が規格したメディアで、レコードやテープの大部分を置き換えるまでになりました。昨今はだんだんと見かけなくなっていっていますが、まだまだ利用できる機会は多くあります。
また、私的録音補償金制度はクリエイターを守り、作品を世に出してもらうために創設された制度です。録音用にCDを買うなら音楽用にしておきましょう。