「intel Corei7 7700k」これはCPUの型番の名前です。この最後にあるkは一体何を表しているのでしょうか?
kの正体
基本的に、kはオーバークロック仕様であることを表しています。つまり、kのついているCPUはオーバークロックによって性能をさらに上昇させることができるということです。また、kのついていないCPUと若干性能が異なります。
性能の違い
i7 7700k と i7 7700を比較してみましょう。
i7 7700k | i7 7700 | |
---|---|---|
クロック周波数 | 3.60 Ghz | 4.20 Ghz |
ブーストクロック | 4.20 Ghz | 4.50 Ghz |
価格 | 約34000円 | 約32000円 |
※価格は2017年10月現在
基本クロックで16%強、ブーストクロックで7%程度の差があります。価格差が2000円程で、性能が最低でも7%高いため、kの方がお得と言えます。
価格差と性能差はCPUの種類や時期によって変化するので、どちらが得かはその都度確認してください。
オーバークロックのデメリット
性能を引き上げることができるオーバークロックですが、以下のようなデメリットもあります。
- 消費電力が増える
- 発熱が増える
- 故障の確率が上がる
- 動作が不安定になる可能性がある
オーバークロックは既定の電圧よりも高い電圧をかけることで動作周波数(クロック)を無理やり上げることです。本来よりも高いクロックで動作するので、発熱が大きくなります。ですから、CPUクーラーを高性能なものにするなどの対策が必要になります。
また、ゲームでも既定のクロックを超える為、予期せぬズレやエラーが起こる可能性があります。
初心者の方はオーバークロックを無理にする必要はないと思います。ただ、オーバークロック目当てじゃなくても、ベースの能力がKの方が高いので、価格差次第ではお得と言えるでしょう。
BTOの場合は価格差に注意
今回の価格は、パーツ単体を購入した場合、つまり自作の場合の価格です。BTOの場合は必ずしもパーツの市場価格差通りにならないことが多くあります。
なぜかというと、BTOショップがCPUを仕入れた時期によって価格が変わるからです。また、KのCPUを搭載する場合は、故障や発熱対応のために性能の高いCPUクーラーをセットにする場合が多いからです。
BTOショップで市場のCPU価格は常に見ているようです。市場価格差が少ない場合は、サービスで無料アップグレードなどのキャンペーンをしている場合もあるので、是非チェックしてみてください。