パソコンから音を出すにはスピーカーかヘッドフォンを使うことになりますが、接続方式がいくつかあります。ここではその接続方式の種類について解説したいと思います。
アナログ接続とデジタル接続
パソコンに接続する方式として大きく分けると、アナログ接続方式とデジタル接続方式の2つに分かれます。
アナログ接続方式はピンジャックで接続する「よくある」接続方式です。スマートフォンで使うイヤフォンやヘッドフォン、パソコン用のスピーカーでももっともポピュラーなのがアナログ接続方式です
デジタル接続方式は比較的高級なオーディオや、音質にこだわる方は使ったことがあるかもしれません。光デジタルケーブルを使い光信号でデータを送受信します。
アナログ接続方式について
もっともポピュラーで、簡単かつ安価なのがアナログ接続方式のスピーカーです。一般的なパソコンであれば、背面や前面にスピーカーを接続するためのピンジャック端子穴がついています。端子穴が緑でふちどりされていることが多いですね。
アナログ接続方式のメリットは、上記でも述べたように簡単で安価という点です。音質にこだわらなければ100均で手に入れることもできます。パソコンに接続すればすぐに音を出すことができるでしょう。
対してデメリットは、ノイズに弱いという点です。パソコンからは非常に多くのノイズが発生します。特にパソコンの内部はノイズの嵐ですので、そのノイズが内蔵オーディオデバイスを使う場合には影響し、スピーカーにサーッというホワイトノイズが乗ってしまうことがあります。
対処方法としては、内蔵オーディオデバイスではなく外付けのUSBオーディオデバイスを使う、またはノイズ対策がされた内蔵サウンドボードを使う、といった方法があります。
デジタル接続方式について
デジタル接続方式は光信号を光デジタルケーブルに乗せて送受信します。そのためノイズの影響を受けませんので、アナログ接続に比べて音質に優れます。
光デジタルケーブルは専用の端子が必要になります。これは搭載されているパソコンとそうでないパソコンがありますので、購入する前に必ずチェックしましょう。メーカー製のパソコンの多くは光デジタル端子を持っていません。自作パソコンであっても、光デジタル端子を搭載しているマザーボードは比較的高いグレードのマザーボードになるでしょう。
デメリットは光デジタル接続に対応したスピーカーの数がアナログ接続方式のスピーカーに比べて圧倒的に少ないという点、また価格が高めという点、そして別途オーディオデバイスを用意しなければならない可能性がある点です。
もしパソコンに光デジタル端子がなければ、外付けのUSBオーディオデバイスで対応できる場合があります。
より良い音質を求める方や、アナログ接続ではノイズが気になるという方はデジタル接続方式、または外付けオーディオデバイスを検討してみると良いでしょう。