家庭用プリンターといえばインクジェットかレーザーのどちらかが主流です。それぞれ違った特長がありますので、自分の用途にあったプリンターを選ぶようにしましょう。
インクジェットプリンターの特長
インクジェットプリンターは、インクカートリッジをセットしたインクヘッドから、用紙に直接噴射して印刷をしています。プリンターの機種によって顔料タイプと染料タイプの2種類に分かれますが、どちらもインクジェットプリンターになります。
インクジェットプリンターのメリットとしては、鮮やかな色合いと、再現性の高さです。再現できる色の数が違うため、写真やポスターなどグラフィカルなカラー印刷に特化していると言えるでしょう。
インクジェットプリンターのデメリットとしては、印刷スピードの遅さ、そしてインクカートリッジの容量が小さいため、大量の印刷をするとすぐにインクがなくなってしまう点が挙げられます。また噴射口の目詰まりによって印刷が不安定になってしまうこともあります。
レーザープリンターの特長
レーザープリンターは、感光ドラムにレーザー光線を照射し、そこに粉上のトナーと呼ばれる染料を付着させます。そしてそのドラムを用紙に転写して熱でトナーを圧着させることで、印刷しています。
レーザープリンターのメリットとしては、何よりも印刷スピードです。特に大量の用紙を連続して印刷することに特化していると言えるでしょう。
レーザープリンターのデメリットとしては、インクジェットに比べて色の繊細な表現を苦手とする点が挙げられます。また本体価格、消耗品価格ともにインクジェットプリンターにくらべて高価な点でしょう。
どちらを選べば良い?
では、インクジェットプリンターとレーザープリンターのどちらを選べばよいのかということですが、それは使用用途によって適切なプリンターは違います。
毎日何十枚も印刷をする、仕事などでモノクロ印刷が多かったり、色鮮やかな写真の印刷をしないのであればレーザープリンターが良いでしょう。
年賀状や家族の写真など色の鮮やかさや再現性を重視するような印刷をするのであれば、インクジェットプリンターをおすすめします。
頻度や印刷スピードの観点からみると、印刷頻度、印刷枚数が多い場合はレーザープリンター、年に数回程度の印刷の場合はインクジェットプリンターが良いでしょう。
本体価格はインクジェットプリンターに比べ、レーザープリンターのほうが高くなります。EPSONやCANONのインクジェットプリンターが2万円前後で購入できるのに対し、レーザープリンターは5万円前後です。
また消耗品は、インクジェットプリンターは基本的にインクカートリッジのみになりますが、レーザープリンターはトナー、感光ドラムの2つが消耗品になります。