液晶モニターを選ぶ際の比較ポイントとして何をチェックしているでしょうか。多くの人は液晶パネルのサイズや、解像度、スピーカーの性能やリモコンの有無といったところでしょう。ここではHDRという液晶モニターを選ぶ際にぜひチェックしていただきたい機能を紹介したいと思います。
HDRとは
HDRとはHigh Dynamic Rangeの略でハイダイナミックレンジ、エッチディーアールと呼びます。従来あえて記載はされていませんでしたが、液晶モニターはSDRという表示規格でした。SDRはStandard Dynamic Rangeの略でスタンダードダイナミックレンジの意味です。
ダイナミックレンジとは液晶モニターが表現する色の明るさの幅のことで、輝度とも呼ばれます。明るい部分と暗い部分が混在する映像では、明るい部分に輝度を合わせると暗い部分が黒くつぶれて見えなくなったり、逆に暗い部分に輝度を合わせると明るい部分が白く飛んでしまうのが従来のSDR映像でした。HDRではこの表現できる明るさの幅が広がるため、明るい部分と暗い部分の両方をより鮮明に同時に表現できるようになるのです。
HDRで表示するにはHDMIケーブルに注意
液晶モニターとパソコン、もしくはプレイステーション4などのゲーム機を接続するためにHDMIケーブルを使用している場合は、少しだけ注意が必要です。
HDRで液晶モニターに表示するためには、すべてがHDRに対応している必要があります。
- HDR表示やHDRモードに対応したモニター
- HDR出力が可能なパソコンまたはゲーム機
- プレミアムハイスピードに対応したHDMIケーブル
まず液晶モニターがHDRに対応している必要があります。モニターのカタログをチェックして、HDRに対応しているか、またはHDRモードを搭載しているかをチェックしましょう。映像を出力するパソコンまたはゲーム機がHDR出力できる必要があります。そして古いHDMIを使っている場合はHDRの映像データを転送できない可能性があります。HDR画質の映像データはデータサイズも大きくなっています。そのため同じHDMIでもプレミアムハイスピードという規格に対応したHDMIケーブルを使用する必要があります。
これからの液晶はHDR対応を選ぼう
人間の目はこのHDRよりもさらに広いダイナミックレンジを持っています。肉眼で見る風景の陰影にはまだまだはるか遠く及びませんが、HDRはSDRよりも確実にリアルな陰影を描写することができます。これから液晶モニターを選ぶ際は、ぜひこのHDRに対応した液晶モニターを選んでみてください。解像度やモニターのサイズ