CPUを語るとき「Core i9だからめっちゃスペック高いよね〜」なんて悲しい会話をしていませんか?IntelのCPUは型番によって性能や機能に差があり、一概に「i7」や「i9」だから性能がいいというわけでもないのです。
では何が違うのか、そして型番のどこを見ればその違いがわかるのかを見ていきましょう。
機能の差
まず、Intel製CPUのラインナップにおいて、デスクトップ用とモバイル用は区別されています。
そして、デスクトップ用・モバイル用それぞれに省電力版があります。しかも2段階設定されています。もちろん省電力ということは性能が抑えられているということでもあるのですが、単純に性能を抑えるだけではなくアイドル時の処理を変えたりなどいろいろしているようです。
また、スペースやコストの問題でグラフィック機能が劣りがちなモバイル用途にはグラフィック強化版のCPUもラインナップされています。最近のCPUにはグラフィックチップが内蔵されていますが、それを強化しているのでしょう。
更にモバイル向けのラインナップはコア数が2コアだったり4コアだったりと細かく分かれています。
性能限界の差
一部のマニアのためにオーバークロック仕様のCPUもあります。これはデスクトップ用に限って用意されていて、耐久性などの面で不利になっても良いからオーバークロックしたいという人たちが簡単な設定でオーバークロックできるようにしてあります。
そして完全に企業など一部の人々に使われることを想定したウルトラハイエンドモデル、通称「Extreme Edition」というものもあります。
型番の読み方
Core iシリーズの型番は比較的わかりやすくできています。
まずiに続く奇数は大きくなるほど高性能モデルであることを示し、次に世代を表す数字1桁と型ごとの番号が3桁、最後に各機能や特徴を表す英字が来ます。
各英字の意味は以下の通りです。
- X – Extreme Edition
- K – オーバークロック仕様
- S – デスクトップ用省電力版
- T – Sより更に省電力
- R – 一体型PC向けの型番
- M – モバイル用である事を表す
- H – モバイル用グラフィック機能強化版
- Q – モバイル用でコア数が4つである事を表す
- U – モバイル用省電力版
- Y – Uよりさらに省電力
まとめ
多くの場合、ノートPCで見かけるのはUやYで、デスクトップPCでは無印が売れ筋でしょう。一時期「Core i7 4790K」が盛り上がってたこともありました。
さらにCore iシリーズは世代によってもスペックがかなり違うので、CPUを買う際には「Core i7搭載!」なんて踊り文句に乗らされないよう気をつけましょう。