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Coffee Lake-S用チップセット270系と370系の違いに注意

2017年10月のインテルの第8世代デスクトップ向けのCoreプロセッサ、Coffee Lakeが発売されました。ソケット形状はこれまでのKaby Lake同様LGA1151と表記されています。しかし同じLGA1151ですがチップセットの互換性がありませんので注意が必要です。

チップセットが違うため互換性は無い

第8世代Coreプロセッサー、Coffee Lakeのソケット形状はLGA1151です。これは第7世代CoreプロセッサーであるKaby Lakeと同じです。形状こそ同じですが、マザーボード側のチップセットが違っており、互換性がまったくありません。

これまでKaby LakeはZ270やH270といったチップセットを搭載したマザーボードが必要でした。そしてCoffee Lakeでは新たなチップセットZ370が発表されました。Coffee Lakeを動作させるには、このZ370チップセットを搭載したマザーボードが必要になります。

Z270やH270チップセットを搭載したマザーボードでは、Coffee LakeのCPUは使えません。そしてZ370チップセットを搭載したマザーボードではKaby LakeのCPUは使えません。ソケット形状は同じにもかかわらずです。このことが余計な混乱を招く元となっているのは明らかでしょう。

Z270からZ370への変更点

Z270とZ370のチップセットの間に大幅な変更点はありません。ソケット計上や盤面の配置もとても似ています。ですがアップデートされている点がまったくないわけではありません。

サポートするメモリの上限がアップ

Z270ではDDR4-2400までしかサポートされていませんでしたが、Z370ではDDR4-2666をサポートするようになっています。メモリの量の上限は変わっていませんが、サポートするベースクロックが上昇していますので、高クロックのメモリが搭載できるようになりました。

新たにUSB3.1をサポート

USB3.0までのサポートだったZ270に対し、Z370ではUSB3.1を新たにサポートするようになりました。3.0と3.1で大きな差は無いように感じるかもしれませんが、その差は意外と大きいものです。スピードが5Gbpsから10Gbpsと倍になっていますし、Type-Cのコネクタをサポートします。

PCI ExpressでのRAIDをサポート

この変更に心躍る人は少ないと思いますが、これまでSATAのみだったRAIDサポートがPCI Expressでもサポートされるようになりました。M.2のSSDをPCI Expressで実装している人には関係があるかもしれません。

Z370はZ270のマイナーアップデート?

正直なところ、Z370に大きなアップデートの魅力は無いように感じます。USB 3.1のサポートは、求めていた人にとっては大きなアップデートかもしれませんが、多くの人にとっては求めていたものではないでしょう。

しかしCPUをCoffee Lakeにアップデートする場合、Z370チップセットを搭載したマザーボードに買い替えるしかありません。Kaby LakeからCoffee Lakeへのパフォーマンスアップがなかなか魅力的だったぶん、チップセットの魅力の薄さが際立ってしまっているのかもしれませんね。